■HEY,DJ!■

ビートマニアというヤツである。ホント、こいつのためにいくら使ったことか(T_T)。ってか現在進行形なんだけどさ。北白川のゲーセン(ジモピーならわかるだろうな。ええ、あそこです)で、お水クサい女が一人でビーマニやってたら、それは私かもしれない。
コンシューマーにしたって……。
専用コントローラー?買いましたよ、ファミ通オリジナルモデル(これが届くまでひたすら待ってましたが)。お気に入りは「PAPAYAPA BOSSA(French Ver.)」と「Cat Song」。まぁ、なんて女の子らしい。
それは置いといて。

このゲームの根幹というのは「自分が音楽を作っている」という感覚。「DJシミュレーションゲーム」というくらいだからそりゃそうだ。で、そのために何が必要かというと「完璧なキーレスポンス」なわけで。なにしろコントローラーと音の間にタイムラグがあったら、このゲームはそもそも成り立たない。ベースの音楽とタイムラグがあるようなかっこ悪いスクラッチなんて、そんなもんギャラリーは聴かないのだ(それでも更なる次世代機のレスポンスに比べたら劣るのだが)。
その最低限の部分をしっかりと作った上で、その他にこのゲームを成立させる条件といったら、「Coolな曲(ベース)」「Coolなミキシング用の音」「ユニークな映像」「キー配置の妙」。以上、ではないでしょうか。
たったこれだけのモノに世の多くのゲーマーは笑える程の金額を注ぎ込んでいるのだ。
それもこれも、「たったこれだけの」単純な因子が丁寧に作り込まれていればこそ。微妙な、ほんのわずかなことまできちんと調整されているからこそ、「自分がDJになった気分」=「インタラクティブ性」が生まれているのだ。
落ちてくるラインが赤のバーに重なった瞬間にキーを押す。バーが青く弾けて[GREAT]の表示が出る。小気味の良い音がする。映像が反応を示す。オーディエンスのゲージがあがる。これだけのことが同時に行われるのだ(ゲームとはなんと進化したことか)。ALL GREATならばオーディエンスが最高潮であることはもちろんのこと、それがアーケードである場合、実際のギャラリーも感嘆の声をあげることだろう。
だからおもしろいのだ。
というよりはむしろ、アーケードゲームとはそのためにあるのだ。
ギャラリーに見せたい、驚かせたい、オレはこんなにもクールな音楽を作ってる。
ゲーマー諸氏のギャラリーに見せたいという欲求がより強くなってきたからこそ、最近のゲーセンには大型筐体がひしめいているのだ。で、逆に云えば見られ放題のアーケードでかっこ悪い演奏をするのは厭だろうから、と、メーカーはコンシューマーに移植といういやらしいことをするわけだ。家で練習して、さあゲーセンへ殴り込みをかけなさい、と。その策略に見事ハマってしまう自分が大好きさ。でも、練習し倒してゲーセンへ行った頃にはアーケードはもうひとつバージョンアップしてたりするんだよ……(T_T)。練習してた曲が残ってたとしても、更に難しくなって。アーケードのDIFFICULTをやろうと思ったらそれこそアーケードに通い詰めなきゃできないような仕組みになっている。ああ、大人って汚い。

とかなんとか云いながら、今日も今日とてコンシューマーでサルになり、自信がついたらアーケードへ乗り込む所存なのだ。
ええ、そんな自分が大好きです。

追記:自分でプレイしている時にはパターンゲージに集中しすぎてほとんど気付かないけども、Bossaで[poor]を出した時のアノ映像、自分でも出しているのかと思うと異常に腹が立つ。「はっ、このサルが!」と鼻で笑われてる気がするの。

Hey,DJ!・了 09/April/1999

Tips

北白川のゲーセン:最近はさすがに行っていないが、その当時は夜中2時からでも遊べる近所では貴重な24時間営業店だった。

コンシューマー:家庭用ゲーム機。ここではPSを指す。

ギャラリー:通い詰めてそうなオトコノコばっかりに回りを囲まれると、流石にやる気も失せる。どーせアタシはあんた等に比べれば最下級の下手糞さですよ。

バージョンアップ:ホンマにころころバージョンアップしましたな。練習してた曲に更なるアレンジが加えられて、何度悲しい思いをしたことか。

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