■妖怪モノ?■

 楽しみにしているゲームがあるのだ。
 サガフロ2も終わらせてないくせに何を云うか この女。 ってな意見もあるが、楽しみなものはしょうがない。
 その名も『俺の屍を越えてゆけ』。
 まずタイトルがイイ。なんだかツボだ。肝心の中身は、というと。

 朱点童子(酒呑童子ではない。あくまで朱点)という鬼の親玉の呪いによって二年弱しか生きられなくなった一族。しかも人と交わり子孫を残すことさえできなくなってしまった。これを不憫に思った神様が、108人の神々と交わることで子を授かることができるようにしてくださったそうな。どうせ不憫に思うくらいなら寿命も元に戻してくれよ、なんてツッコミしたらゲームが成立しなくなるので置いといて。

 長くて24ヶ月の寿命の期間に、ラスボス(朱点童子)を倒せる強い子孫を残さなくてはならない。強い子孫を残すためには徳の高〜い(あ、これは仏教か)神様と交わらなければならない。そのためには”奉納点”というものが必要で。これは敵(ザコ)を倒して得られるポイントなのだ。多く倒すほどエライ神様と交われるのだが、しかし寿命は長くて二年。強い子孫も欲しいが、子孫は多く欲しいぞぉ〜〜〜、というジレンマに苛まれるゲームである。

 そんで、や。とあるゲーム誌に載っていた敵のグラフィックが、や。どうにもツボを押されたらしい。『鬼たち』と書いてあるその画像が。「鳥山石燕」を思わせるのだ。解る方はほくそ笑んでください。解らない方は「京極シリーズ」を読んでみるか、「鳥山石燕画図百鬼夜行」を探してみてください。解りたくもない方は……妖怪嫌い?
 敵キャラに「絡新婦」とか「鉄鼠」とか「姑獲鳥」とか出てきたら、オレは大爆笑するんだろうな。ってかね。敵キャラのグラフィックが凝っている、というのは、オレ的にはとてもポイント高い。プレイヤーキャラなんて、凝らなくていいのだ。長く操作する上で感情移入すればいいだけのことだから (ひとりひとりの寿命は短いけれども)。けれど敵キャラは、魅力のあるキャラクターでなければならない。殺すのを躊躇うくらい愛しくて丁度良い。
「あなたのことが好きだから。だから私が殺してあげる」というのは某アニメの科白だが。

 多く敵を倒すほど、強くなっていくであろう子孫たち。強くなった子孫で何度も出会った敵と戦いながら、自分の強さを確認するだろう。その強さが、今眼前にいるモノの犠牲の上に成り立っていることを、自分は考えなければならない。なぜなら、愛しい者であるから。
命を大切と考えるならば、「怪物は殺しても構わない」という科白は吐いてはいけない。怪物だろうが害虫だろうが、命は命だ。今自分が生きているのは、数え切れないほど多くの命を奪ってきた結果であることを、我々は時々思い出さなければならない。

 なんとも滅茶苦茶な文章になってしまったな。いつものことだが。
 そうだ、それから。ダンジョンなんかのことを教えてくれる黄川人(きつと)というキャラが、高山みなみヴォイスなんだそうだ。じゃあ、108人の神様にも、声があったりするんかな、というのは誰しもが気になる点ではないだろうか。残念ながらその部分の記述はなかったのだ。すごく気になる。108人全員は絶対に無理だろうが……。

 あぁ、気になる。すごく楽しみだ。

妖怪モノ?・了 24/May/1999

Tips

俺の屍を越えてゆけ:結局まだやってません。買ってすらいません。もし今後プレイする事があったら、その時はまた何らかの文章を書くでしょう。

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