■既視感■

 かなり今更感がつのるだろうが、ロマサガ2である。
実は私は今までサ・ガというとロマサガ3以降しかやったことがなかった。サガフロ2のところで「継承システム」を知っているような言い回しをしていたが、実は知ったかぶりをしてみただけのこと。実際に触れたのは今回が初めてである。
 さて、問題のコレだが。最新技術にある程度触れた後であるから、さすがに前時代である。ロマサガ3よりもかなり操作性は悪い。それでも矢張りサ・ガであることは、最早云う必要はないだろうが。
 キーレスの悪さにとまどい(これはハードの問題か(苦笑))、3とのシステムの違いに戸惑いつつゲームは進む。
なるほど、この継承というヤツは、サガフロ2のそれと通じるものがあるようだ。ボス戦が終わった途端、暗転して146年後とか云われた日にゃ、「何のためにLP節約してリセット繰り返して進めて来たんだかー。ぐはぁっ!」と、血反吐のひとつも吐きたくなるってなもんだ。
そんで皇帝の継承。ランダムに四人の中から選ぶのだが、あぁぁ悲しいかなワタシはやおい族(笑)。まず男しか選ばない。LPだのHPだのクラスだのはそっちのけである(苦笑)。
「それでいいんだ。オレはやおい族なんだ」
と自分を納得させながら、選ぶのはむろん剣使いのキャラ。
「女皇帝じゃないとできないイベントあるよー。術の開発もしなきゃ駄目だよー」
私にロマサガ2を勧めてくれたTさんの助言にも聞く耳持たぬ。
「女主人公にするなんてオレのポリシーに反する。その部分だけキミがやって」
と、コントローラーを渡す始末(笑)。
 それにしても、こういうシステムのゲーム、どっかで聞いたことあると思いませんか?サガフロ2じゃなくて。
 皇帝が死んじゃって否応無しに皇帝継承の画面を見つめながら、ふと思ったんですよ。
「これって・・・・・・。もしかして『俺屍』と似てる・・・・・・?」
 いや、『俺屍』やったことはないんですけどね。プレイしてみてもいないくせにシステムについてどうこう云うのはアレかな、とも思うんですが。
ランダムに皇帝を選ぶっていうのと、子孫に受け継がれる、っていう違いこそあるものの、継承のたびにレベルアップ(ちょっと違うが)していくのは同じでしょう?多分(苦笑)。
「死を恐れる必要は無い。次の世代に託されるだけのこと」
っていう部分が何より同じだと思うんですよ。どうでしょう、俺屍プレイしたKさん(笑)。

 微妙にサガ2に戻して。
操作性云々は抜きにして、やっぱサガですな。「あぁ、これが発展して3のアレになったわけやね・・・・」と感慨に耽ることしきり。
 ひとつ注文をつけるとするならば、せっかく最初に名前決められるんだから、その名前を最終皇帝だけに使うのではなく、いっそ皇帝に選んだキャラは延々その名前にして欲しかった。「たかや13世サジタリウス」とか「たかや37世ピーター」とかになるわけさ。うひゃひゃひゃ。
 ・・・・・・んん?
 継承後は、情報や技術は蓄積される。名前や能力は新皇帝に左右されて・・・・。
それって、換生ぢゃん。なんて、ミラージュ読者にしかわからないようなことを云ってみたりしつつ(笑)。
いや、っていうか換生だよ、コレ。皇帝選びはまさしく宿体選び。それまで普通に(?)暮らしていた人物が、あるいは普通の生活の中に産まれようとしている胎児が、今日からイキナリ皇帝業。うーん、となると、皇帝(宿体)を選びつつ皇帝業もやっているプレーヤーの立場は、すなわち直江でありながら景虎であるようなものか。おぉぉ。
これが換生でなくてなんなのか。大義のために誰かの人生を奪う。
まさに換生。うーん、いいね。
それなら女性キャラも使えるわ。「美奈子ぉぉぉぉっっ!」って叫びながら(爆笑)。
いやー。っていうか、サガもミラージュも両方解かる人ってなかなかいなさそうだね(笑)。独りよがりな文章で御免なさい。いいのさ、こんなの自己満足で書いてるシロモノだから。うひゃひゃ。
開き直ってドウスル(笑)。

ってか、全部理解できた方、ご一報下さい(笑)。

既視感・了 29/September/1999

Tips

やおい族:ある種の煩悩に囚われている人々のこと。やおいの語源は「山無し オチ無し 意味無し」

たかや:主人公に名前をつけられるゲームの場合、私が必ず最初に命名する名前。

ミラージュ:集英社コバルト文庫「炎の蜃気楼」原作:桑原水菜。実は「たかや」も「直江」も「美奈子」もその登場人物だってことは、解る人だけ解ればイイこと。

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